記事を公開して1か月たつのに、検索順位が動かない。調べると「4か月から1年は待つもの」と書いてあり、手が止まります。
- いつまで待てば順位は上がるんだろう?
- 下がったのは自分の直し方が悪かったのかな?
- 待つべきか直すべきか、決め手がほしい
結論から言うと、私の記録では7割のキーワードが7日目の位置のままでした。28日待って3位以上上がったキーワードは13%です。
私は個人でサイトを運営して4年になり、いまは3つのサイトをひとりで回しています。公開やリライトのたびに日付を控え、決めた日にだけ順位を記録してきました。
- 対象:サイトA(ファッション系)とサイトB(医療職のキャリア系)で順位の記録が残っている76記事・201キーワード
- 期間:2026年4月14日〜9月15日に公開またはリライトした記事(集計は2026年9月20日)
- 順位:順位チェックツールのGRCで30位まで計測。31位以下は「圏外」
- 数え方:3位以上の変化を「動いた」とする
くろぶち上がらなかった側の数字も、そのまま出します。
- 検索順位が動いた時期の実測データ
- 下がった順位が自然に戻った割合
- 待つ日数と見切る日数の具体的な決め方
読み終えるころには、毎朝の順位チェックをやめて、決めた日にだけ数字を見る運営へ切り替えられます。空いた時間は、次の1本を書くために使ってみてください。
検索順位が上がるまでの一般的な目安
先に、よく引用される目安を整理します。
Googleは、SEO業者の利用を検討する人向けのページで、成果が出るまでの期間に触れています。
変更に着手してから通常4か月から1年かかるという説明です(Google検索セントラル「SEO業者の利用を検討する」)。
| 場面 | 目安 |
|---|---|
| 公開した記事が 検索結果に出るまで | 数日〜10日前後 |
| 新しいドメインのサイト | 半年〜1年以上 |
| 運営歴のあるサイト | 新しいサイトより早い |
| 施策全体の成果(Google) | 4か月〜1年 |
この目安はサイト全体の成果が出るまでの話で、記事1本の順位が何日目に動くかまでは分かりません。
私が知りたかったのは、公開した1本を何日目に見ればよいかでした。
そこで、順位を見る日を7日目・14日目・28日目・60日目・90日目に固定して記録を続けました。



一般論は公式に任せて、ここからは私の記録です。
実測で順位が上がったのは何日目か
順位の動きは、2つの比べ方で確かめました。
7日目から28日目に上がったのは13%
7日目と28日目の両方を記録できた161キーワードを比べます。
| 7日目→28日目 | キーワード数 | 割合 |
|---|---|---|
| 上がった(3位以上) | 21 | 13% |
| ほぼ同じ(2位以内) | 77 | 48% |
| 下がった(3位以上) | 28 | 17% |
| どちらも圏外 | 35 | 22% |
| 合計 | 161 | 100% |
7日目から28日目までに上がったのは13%で、下がった17%のほうが多い結果でした。残りの7割は、7日目とほぼ同じ場所にいます。
新しく公開した記事とリライトした記事に分けても、傾向は変わりません。上がったのは新規公開の17キーワードで4つ、リライトの144キーワードで17でした。
新規公開は数が少ないため、言えるのは「どちらも上がるのは少数だった」までです。
どの区間も上昇と下落はほぼ同じ数
隣り合う判定日どうしを比べて、3位以上の上昇と下落の回数を数えました。
| 区間 | 比べた数 | 上昇 | 下落 |
|---|---|---|---|
| 7→14日目 | 170 | 15 | 20 |
| 14→28日目 | 172 | 22 | 17 |
| 28→60日目 | 99 | 12 | 11 |
| 60→90日目 | 40 | 6 | 6 |


(2026年9月時点)
※状況「月次」は判定をやめて月1回の記録に切り替えた記事
上昇がいちばん多かったのは14日目から28日目の区間です。
ただし、どの区間も上昇と下落はほぼ同じ数でした。待つほど上がるという形にはなっていません。



「待てば上がる」は、私の記録では1割強でした。
7日目の順位はどこまで当てになるか
別の記事で、リライトから7日目に15位以内へ入ったキーワードが、14日目に16位台へ戻った例を書きました。
では、7日目の順位はまったく当てにならないのか。記録で確かめました。
7日目から14日目に動いたのは2割
7日目と14日目を比べた170キーワードのうち、3位以上動いたのは35で約2割です。残りの8割は同じ位置にいました。
| 7日目の位置 | キーワード数 | その後 |
|---|---|---|
| 10位以内 | 73 | 28日目に10位の外へ 落ちたのは64のうち7 |
| 11位以下 (圏外を含む) | 106 | のちに10位以内へ 入ったのは7 |
| 圏外 (31位以下) | 45 | 28日目に30位以内へ 入ったのは41のうち6 |
※「64」「41」は28日目の記録がある数
11位以下から10位以内へ入った7つの内訳は、14日目に2つ、28日目に4つ、60日目に1つでした。
圏外から始まった場合はさらに厳しくなります。90日目まで追えた12キーワードは、すべて圏外のままです。



7日目は合否を付けず、位置だけ控えておくと役立ちます。
7日目の順位は位置の目安にはなりますが、2割は動くので合否は付けられません。
圏外から10位以内に入った例外は1つ
例外もあります。サイトBで新しく公開した記事に、7日目と14日目は圏外で、28日目に9位へ入ったキーワードがありました。
圏外から28日目に10位以内へ届いたのは、201のうちこの1つだけです。
毎日の上下と判定日の順位の違い
同じキーワードの順位を毎日計測すると、日々は18〜22位で上下していました。
それでも判定日の5回は、いずれも17〜19位に収まっています。


(2026年5月12日〜9月)
検索順位が下がる理由と私の内訳
3位以上の下落は、46キーワードで54回ありました。最初に疑ったのはGoogleのアップデートです。
下落はアップデートだけでは説明できない
記録した期間のアップデートは3回でした。2026年5月のコアアップデートと、6月・8月のスパムアップデートです。
| 比べた区間 | 回数 | アップデートの期間と 重なった数 |
|---|---|---|
| 3位以上の下落 | 54 | 29(54%) |
| 3位以上の上昇 | 55 | 34(62%) |
| すべての区間 | 482 | 231(48%) |
下落だけがアップデートの時期に集中していたわけではありません。重なる割合は、上昇した区間のほうが高くなっています。
私の記録では、下がった理由をアップデートだけで説明できませんでした。
下がった順位の約半分は待てば戻った
では、下がった順位はその後どうなったのか。次の判定日の記録がある31回を追いました。
| 次の判定日の順位 | 回数 |
|---|---|
| 元の順位の2位以内まで戻った | 14 |
| 一部だけ戻った | 4 |
| 戻らなかった | 13 |
(2026年4月〜9月)
判定期間の途中では本文を大きく直さない決まりにしています。戻った14回は、待っていただけの結果です。
下がった順位の約半分は何もしなくても戻りました。残りの半分は、待っても戻っていません。



下がってすぐ直すと、何が効いたのか分からなくなります。
下がったときに確認する5つ
下がったときの確認項目は、上位の解説記事でほぼ共通しています。私も次の順に見ています。
- 複数の記事が同じ週に動いていないか(アップデートの可能性)
- 直近28日のあいだに自分が記事を直していないか
- 検索結果の顔ぶれが変わっていないか(AIの回答・公式サイト・新しい競合)
- サーチコンソールでインデックスから外れていないか
- サーチコンソールに手動による対策の通知が届いていないか
60日待っても上がらない記事のその後
ここからは失敗の記録です。60日目に11位以下で、90日目まで追えたキーワードは31ありました。
- 90日目に10位以内へ入った:1
- 3位以上の改善があった:6(上の1を含む)
- 変わらない・下がった:25
60日目に届いていない記事が、待つだけで上位へ入ることはほとんどありませんでした。
もう1つの失敗は、順位が上がっても読まれなかったことです。
28日目に10位以内だった64キーワードのうち、44は判定期間のクリックが0でした。21は表示回数も0です。
サイトAで2026年4月に公開した記事は、サーチコンソールの平均掲載順位が9.8位、8.0位、6.0位と上がり続けました。
目標の10位以内は3回続けて達成です。それでも公開から90日間のクリックは0でした。
検索する人がほとんどいないキーワードを選んでいたためです。



順位は手段で、見るべきはクリックだと思い知りました。
こうした記事が増えたため、サイトAでは公開中の60記事のうち34記事の判定をやめました。いまは月1回、数字を記録するだけにしています(2026年9月19日時点)。
順位を上げても報酬につながらなかった4年分の収支は、こちらの記事にまとめました。
待つ日数と見切る日数の決め方
ここまでの数字から、私は次の4つで運営しています。
- 公開日とリライト日を必ず控える
- 7日目は位置を控えるだけにして、合否は28日目と60日目に付ける
- 下がっても次の判定日までは直さない
- 60日目に11位以下なら、その記事は直さず次の記事を書く
待つのは60日まで、見切るのも60日目です。
毎日順位を見ていたころは、1位の上下で記事を直したくなりました。いまは順位を見るのが1記事あたり5回だけです。
合否を付ける日を28日目と60日目にした理由は、別の記事にまとめています。
1つだけ断っておきます。90日目より先の記録は、まだ40キーワード分しかありません。
4か月以降に上がる可能性は、私の記録では否定できていません。記録が増えたら、この記事の数字を更新します。



判定日以外は順位を見ないと決めてからは、気持ちがずっと楽です。
順位が動いたときに、上の5つの確認を順番に進められるシートを用意しました。A4で1枚、記録欄つきです。
まとめ|順位は待つ日数を決めてから見る
検索順位がいつ上がるかを、2サイト・201キーワードの記録で確かめました。上がらない記事は待っても上がらず、下がった順位の約半分は待てば戻ります。
- 7日目から28日目に3位以上上がったのは13%
- 3位以上の下落のうち、次の判定日に戻ったのは31回中14回
- 60日目に11位以下から90日目に10位以内へ入ったのは31のうち1つ
私の記録では、7割のキーワードが7日目の位置のままでした。
だからこそ、待つ日数を先に決めておく意味があります。判定日を決めてしまえば、順位に振り回される時間が次の1本を書く時間に変わります。
見切るのは「その記事を直し続けること」であって、記事を消すことではありません。数字は月1回だけ拾い続けます。
クリックが出てきた記事は、また判定に戻しています。
最初の一歩は、公開日を控えて28日後と60日後を予定に入れることです。決め方は次の記事でくわしく書いています。


